おにぃちゃんが守ってあげるよ

4

和哉サイド


和「よいしょっと。」


太にぃと健にぃを見送って、雛が座っているソファに腰を下ろす。



和「朝からしんどかったの?」


「・・ぅん。・・グス・・・・ごめんなさい。」


和「どうして謝るの?」


「・・だって、・・ケホ・・隠してたから・・。」


和「大丈夫だよそれくらい^^」



雛の頭を撫でてあげると、俺の肩に寄りかかってきた。

身体から熱が伝わってくる。

早く治してあげないとね。





和「雛、お熱測ろっか?」


「・・・や(涙)」


みるみるうちに雛の目に涙がたまってきた。




和「いっつもと同じだから大丈夫だよ?

  お熱測るだけだから。」


「・・ヒック・・・」


和「ちょっと入れさせてね~」




後ろに回していた手で雛の腕を持ち上げてそっと脇に体温計を挟めた。


「んっ・・・」


ソファの上であぐらをかいているように座る俺の前に雛を座らせて、後ろからぎゅっと抱きしめてあげた。


雛の身体を包むように、前で腕を交差させて体温計を挟めている腕を固定する。





体温計を後ろから覗くと結構なスピードで上がってく。

予想以上に雛の身体は風邪菌にやられちゃってるみたい。





ピピピピピピ♪


和「どれどれ・・」


ディスプレイには38.5と表示されていた。


和「雛、寒い?」



「・・・うん。」


この様子だとまだまだ熱は上がるね・・・
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