【同性愛】それでも好き

「ま、待って!勝手に話進めるな!」

 一人で進んでいく話に手を出しとめると、向日葵は不思議そうに俺を見た。

「違うの?でもさっき、浮気って…」

「違うよ!!アイツは俺をからかってるだけ…」

「そうかな?そう見せといて本当は好きなんだと思うけどな~」

 もういないケイを何処かで見つめるように言うと、食べ終えたのか箸を置いた。


「…俺、男だし、アイツも男だよ?」

「性別なんて関係ないっしょ?それにあの人と俺…同じ臭いするし」


ニオイ?
ケイのニオイは男臭い…でも、向日葵は…


「いい臭いしてるよ!」


 俺が答えると、向日葵は呆れたように顔を引きつらせた。


「そういう臭いじゃないから!」

「…え?じゃー、どんな臭い?」

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