【同性愛】それでも好き

こっちも必死になって離れようと抵抗するが、そこはやっぱり男なんだと実感するくらい強い力


「今離したら、もう会ってくんないだろ?」


なのに仕草じゃなんでこんなに可愛いんだろ…


「…や、学校同じなんだし会えるって…」

「龍は逃げるだろ?」

「逃げないって!」


徐々に力が抜けていく。
今なら振り払えるのに、何故かそれができなかった。


寂しげな表情をする向日葵を放っておけない…



「…ヒー、そろそろ離してやれよ。逃げたら俺達が捕まえるし」

なっちゃんと言う男は優しい声で向日葵にそ言って、頭を撫でた。
向日葵もコクリと頷くと離してくれた。


「…ごめん、龍。痛かった?俺胸ないからな…」

「だ、大丈夫…。痛くないよ」


時々現実に戻される。


…男なんだよな…


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