【同性愛】それでも好き

　正義感が強いケンジ。
　頼りがいのない俺とは正反対の性格なのに、プラスとマイナスって言うのかな？
　ガッチリ組み合わさったらちょうどいい感じなんだ～

　
　体育館に入ると隣のコートでは、他のクラスのヤツラがいた。
　向こうもどうやら先生いないから自由らしい。


　男ばかりがわんさかと体育館に集まると、かなり騒がしいし、汗臭い！


　チャイムが鳴って、みんなでバスケ開始！


―ドンドン....キッ！


　靴のすれる音と共にドリブルをしながら足を止める
　的のケンジがボールを奪いにきた…

　俺は軽くフェイントを挟みながらケンジをかわしそのまま３ポイントからシュートを放った。


―…シュ！


　ボールが網にすれる音がすると、見事ポイントゲット！


「先制点いただきました～」

「これから！これから～」


　バスケに参加しないヤツたちは、コートの外から応援なのか冷やかしなのか分からない声援を送ってくる


「キャ～！龍ちゃんかっこいい！」