【同性愛】それでも好き
「ごめんな…ヒーが他のクラスの男連れてくるの久しぶりだから…。」
「はぁ…そうなんだ」
久しぶりって前にもあるのかよ…
「あいつ…一人で食堂なんか行かないのに今日は行くから変だなとは思ってたんだけど…」
「…え?」
一人で食堂行かないって子供かよ!
思わずそう突っ込んじゃいそうになるくらい俺には衝撃で、でもそれを淡々と話す那智の目が笑い事じゃない何かがあったんだなと俺に分からせた。
「連れてきたのは龍でちょっと驚いた…」
「驚くって?」
「…少しでも抵抗してたから…」
抵抗するだろ普通…そう言いたかったけど言えなかった。
教室で騒ぐ向日葵を見つめる那智の視線が俺には、好きな人を見つめるようにしか見えなかった。