【同性愛】それでも好き


「…知ってるんだろ?ヒーが同姓愛者だったこと」

「噂には聞いてますけど…」

「そっか…」

那智はため息をついてから俺を下からじっくりと視線を上げていき、俺と目線が合うと俺を睨みつけた



「その気がないなら関わらないであげて欲しいんだ。
同性愛なんか普通の恋愛とは違う。軽い気持ちならもう近づかないで欲しい…」



低い声が鼓膜を震わせる。
教室から聞こえる向日葵の声とは反対で、思わず手が震えてしまう。


「なに言ってん…の?」

声も自然と震えて、視線をどこに向ければいいのかさえ迷ってしまう。


「俺は…無理やり連れてこられただけで…。向日葵と恋愛してみようとか…そんなんじゃないし…」

「それならなお更、近づくな」


耳元で聞こえた声は俺の力を全て奪った。
ストンっと床に座り込んでしまっている…

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