【同性愛】それでも好き
「…龍?」
「男同士の恋愛なんかしたくねぇし………」
言葉が空回りしていくのがわかる
でも、なにかに操られてるみたいに何にも考えなくてもどんどん言葉が出てくる。
「…男が男を好きになるなんか、きもい」
不思議だった。
何故か涙が溢れてきて、胸の奥がモヤモヤした…
―バシっ
「っ!」
俺にかすみ草が降りかかった
その隙間から見えた向日葵はたくさんの涙を零さないようにしているのか目を潤ませていた
「男が、男を好きになっちゃいけないの?
男が男に一目ぼれしちゃいけないの?
そんなの誰が決めたの?」
「向日葵…」