【同性愛】それでも好き

 黄色い声に、やる気減少…


「きもい声だすな!」


 俺が怒鳴ると、ケイはニカっと笑ってベロを出す。

バカにしやがって…

 ケイはいつもそう…
 俺を苛めるのが好きなんだってさ…


「龍!」

「え?」


 声のするほうへ視線を向けるとボールがパスされて、こっちに向かってきている。


「あ~、って、ちょ!高い!」


 遠い位置から投げたせいか、ボールは俺の頭上を越えて隣のコートへ飛んでいった。

「あ~、ワリ!」

「も~!」


 駆け足で隣のコートにボールを取りに行くと、転がったボールを止めてくれた人がいた。



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