【同性愛】それでも好き


「龍ちゃん…食欲ある?」

「…ねぇー。」

「お弁当は?」

「…ねぇー。」


2人がため息をついてるのが分かった。それでも俺は窓の外しか見れなかった。


「ケイ!弁当喰おう!」

「ぅえ?!石橋と?」

「いいよ、俺もお腹減ってないから龍といるし!ケイは石橋と話あるんだろ?」

「…うん…、ごめんね。」


ケンジが優しく言うと、ケイは俺を気にしながらも石橋の所へと行ってしまった。
その姿を目で追いかけそのままケンジを見た。


「悪いな、俺のせいで」

「本当だね!悩んでる顔してるけど…、聞こうか?」


”悩んでる顔”

俺は今そんな顔をしてるんだ…


でも、俺の悩んでることって?



男を好きになってしまったこと?

向日葵を傷つけたこと?



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