【同性愛】それでも好き
ケイはいつだって本気…
それは、本当は俺が一番分かってる…冗談だって思うようにしてるけど…アイツが嘘をつくことはないし、いつも心配してくれる。
なにより、あいつは俺と2人きりになることを好まない。
それがケイなりの気遣いなんだろうなって思っている。
ドサっと後ろから来た生徒に肩をぶつけられ俺は軽く謝り、そのまま食堂へと入って行った。
食堂には生徒が溢れている。
自販機の前へと足を進めていくと、途中で俺を待っていてくれたのかケンジが止まっていた。
「どうした?」
「ううん、なんでもないよ…ごめん、歩くの遅くて」
「あぁ…」
ケンジは分かっていても詮索はあまりしてこない。
俺の扱い方を分かっているからだ…。用は…俺を見抜いてるってこと…
自販機の前に行くとケンジがまた足を止めた。
「辞めて…ください。」
「向日葵くんだ、アレ…」