【同性愛】それでも好き
「俺は男同士の恋愛を好きってわけでもないけどさ~…、なんでだろう?ケイは応援したくなるっつーか…」
「あぁ!それ分かる!…ケイって乙女系だからな…はは、でもどう見ても男だけど!」
「だよな!ハハハ!」
「………」
俺を囲む男子達…。何故今その話を俺の前でする?
1限目は自習になって、とくに課題もないせいでみんな好き放題。俺はいろいろ考えたいのに、ケンジがいないと何故か俺の周りにみんなが集まってくる。
「龍も大変だな~!でも、いいんじゃね?ちょっとかじる程度にさ~!」
「は?」
イチゴミルクを飲む陸は、どこか面白そうな表情を浮かべている。
”かじる”って?!…どういう意味だ?
「男同士のセックスって、ケツの穴に入れるんだって!」
「え?ケツ?!すっげー!」
「けど、締め付けすごいから超気持ちいいんだってさ~!」
「すっげー!龍!ヤったら感想聞かせろよ!」
調子に乗る石橋と陸にムカついて言葉も出てこない。こんな言い方、ケイをバカにしてる!
「龍、ケイに愛されてるから絶対ヤらせてくれるって!」
―バンッ!!