【同性愛】それでも好き



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「…ケイは確かに好きだけど、俺とケイの好きは違う…」


ケイに貰った弁当は食堂より美味しかった。それと、想像していたよりもかなり普通の弁当だった。


「うん…知ってる、それでも言ってしまいたかった…。龍ちゃんが他の人を好きでも、どっかで壁を作って欲しくなかった…」

空っぽになった弁当には俺の嫌いなニンジンが残っている。それを何も言わずにフタをしめて袋に入れるケイは思ってたよりもいつもと変わらない感じだった。


「…別に壁なんて作らないって!普通に…気持ちをわかってても俺は臆病だから知らないふりして、今までと同じだったよ」


「俺は我が儘なんだ…、ずっと友達でいたい自分と、独占したい自分がいて…龍ちゃんが苦しんだ顔してんのがイヤだった」


「…それはケイのせいじゃないんだから気にすんなよ」


この雰囲気は告白をした二人の会話なんだろうか?


「ずっと、いてくれる?」

「…何が?」

「友達でってこと!」

「友達に期限なんかないっつーの!」


ピンっとケイにデコピンすると今にも泣きそうな顔で笑顔を作る



「いってー!何すんだ!」



それは男らしい声に、かわいい笑顔…


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