【同性愛】それでも好き



「ケンちゃん…一緒に帰ろう?」

「うん」



結局ケンジは俺にもアイスを買ってくれた。本当はそんなに欲しかったわけでもないけど…それがケンジなんだろうな。

”無言のエール”みたいな?



放課後は急いで向日葵に会いに行った。ケンジ達と帰るはずだったけど、俺は別の人を選んで教室を走っていった。


教室を出る前にケイが言ってた…



「頑張って、龍」


心からの笑顔の裏に、涙を浮かべて…





「ケンちゃん?俺はそれでも好きだよ…簡単に終われるくらいの気持ちじゃないんだっ。”友達でいてくれる?”だってさ…俺ってすっげーバカ!友達でいられなくなったから告白したのに…。」

「じゃぁ、なんで…友達でって言ったの?」

「…それは……、龍ちゃんが好きだから…好きだから」


ケンジが後で話してくれた。
好きな人を思う気持ちって言うのは、すっごく複雑だ。って…


涙は、男も女も同じだって…



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