【同性愛】それでも好き


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「向日葵」


3組の扉の前で待っていると一人で帰ろうとする向日葵が俺の前に姿を現した。
俺の姿をみて少し驚いてる向日葵は目を合わせようとはせず俺の横を通り過ぎて行った。


「……バイバイ」

「向日葵っ」


他に生徒がいっぱいいて思うように向日葵を止めることができず、俺は向日葵の後ろを付いて歩いた。



ちょうど人が少なくなった道で向日葵が振り返った。



「何?なんで…ついてくんの?」



振り返った向日葵はすっげー可愛くて、胸が高鳴った。
少し照れた顔に、強がる唇。


「一目ぼれってアリかな?」


「……えっ?」


「俺のモンになってよ?それか、俺を向日葵のモノにして?」


「龍?」



思い返したら、俺は向日葵に会った瞬間から…ボールをもらった瞬間から



「好きだよ」



男とか女とかじゃなくて


向日葵が好きなんだ


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