【同性愛】それでも好き
「…な、何それバツゲーム?それとも体目当て?言っとくけどそういうの慣れてるし、もうやらないって決めたから…本当に好きな人以外…」
「向日葵が好きだよ。罰ゲームでもないし体目当てとかじゃない…向日葵が好きなだけ」
本当に、こんなに可愛いって思ったこといままでにあったかな?
ひとつひとつの仕草が、一瞬一瞬可愛くて、全部欲しくなる。本当に好きだって、言葉にしたらもっと強くなった。
「…龍?」
「好きだよ」
すっごい嬉しそうな笑顔で抱きしめた向日葵の体は、俺の腕の中ですっぽり入るくらい小さかった。
でも暖かくて、元気な香りがして…
「嘘って言うなら今だよ?今じゃなきゃ受付ないよ?」
「本当だよっ、向日葵が好き」
周りを見ると誰もいない…俺らはずっとぎゅっと抱きしめあった。
「ちゅーしようか?」
向日葵の誘いに俺は笑顔で応じて、ほんの一瞬だけどキスを交わした。
たったほんの一瞬なのに嬉しくて、愛しくて。
時間が止まればいいのにって心の底から思ったんだ
この時の俺は気持ちを伝えることで精一杯で、他のことが目に入っていなかった。
向日葵の過去を