【同性愛】それでも好き
『ピーーーーー!!』
「試合終了~」
「12対11で龍ちゃんチームの勝ち!」
よっしゃーとまた盛り上がる俺らに、抱きつくケイ…
「龍ちゃん最後のシュートかっこよかった~!カメラで撮りたかったくらい!」
「おい、気持ち悪いことすんなって」
「照れ屋なんだから~」
ギューギュー抱きつくケイを引き離すのも面倒になり、放っておくとケンジがケイにボールを当てた。
「痛い!…あ、ケンちゃん!」
「あんまり人前でイチャつくな!」
「ケンちゃんもかっこよかったって~」
「そういうのは遠慮する…」
やっと離れたケイは、今度はケンジに引っ付いていきなんとか解放されホっと一息をつく。
「やっぱり龍はバスケ強いな…。俺の負けだなー」
「俺の勝ち!」
ヘヘン!と威張っていると、ケンジが俺の背後に首を傾げた。
なんだろう?と振り返ると、さっきのアイツが立っている…