ドロップアウト
◇◇◇
同じ頃
自分とフランの食べ終わったランチを片付け終えたチェルノは、レノワール高等魔法学校南校舎の二階を歩いていた。
「フランのせいで忘れてたじゃんかよー。」
何を忘れていたかと言うと•••
今朝、母マーシャが話していた御祝いパーティーについて。
ソフィアがルルア達と学校へ向かった後、父ルークが“そろそろソフィアの本当の身分をあの三人に明かしてもいいんじゃないか”と話した。
それについて、マーシャは最初は渋っていたものの、結局は承諾した。
チェルノは前からあの三人には明かした方がやりやすいのではないのかと考えていた為、一つ返事で承諾した。
そこでチェルノはルークから、
恐らく“セロンの部屋”に居るだろう三人を今晩のパーティーに招待してこいと頼まれたのだった。