ドロップアウト




そうこうしてる間にチェルノは“セロンの部屋”の前まで来ていた。



だが、チェルノはドアを開けず、その前に立ったまま動かなかった。
何故なら、今になってチェルノは三人をパーティーに招待することを躊躇していたからだ。


確かに家では承諾した。
だがよくよく考えてみればソフィアの正体を告げる事にはデメリットしかないように思えてきた。


メリットと言えば、三人に対する隠し事がなくなるくらいだろう。


どうするのが最善なのか。
ルークはとんでもない仕事をチェルノに任せたらしい。


チェルノは頭を抱えた。











「チェルノ?」





突然、チェルノは背後から声をかけられた。
先程まで共に学食で昼食をとっていた親友の声に。




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