ドロップアウト




そしてチェルノは振り向きながらフランらしき人物の問いに答える


「あ、ああ。
フランか。俺はただここに立ってるだ•••け••」


が、チェルノは言葉を詰まらせた。


確かにフランはいた。
だが、そこにいたのはフランだけではなかった。


フランがいたのは一番端。

そのフランの前には灰色の髪の男子生徒と、白髪にサファイアのような碧い瞳をした男子生徒がいた。



チェルノはその二人にも見覚えがあった。




チェルノの記憶が正しければ、灰色の髪をした男子生徒はクリステア王国王子の護衛であり側近の“ルーウェン・アルバンス”

そして、ソフィアと同じ碧い瞳をした男子生徒は、他でもない。
ソフィアの双子の片割れであり、このクリステア王国の王子“アルフェ・レアリード”





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