ドロップアウト

再会と真実

南校舎二階の一学年首席の部屋。

そこでは現在、昼食を食べ終えたルルア、レヴィ、セロンによる雑談が繰り広げられていた。

窓方面に置かれた二人掛けのソファにはセロンとレヴィ、廊下方面に置かれた二人掛けのソファにはルルアが座り、少し離れた窓際に置かれた椅子にはソフィアが座っていた。


「そーいえばよー、ルルア。」

「なに」


セロンと、数日前にあった中間テストについて話していたルルアは、多少不機嫌な声色で返事をした。
そんなルルアの様子はお構いなしに、レヴィは言葉を続ける。


「お前さ、昼いっつも俺らといるけどよー。」

「…何が言いたいわけ？」



ダラダラと喋るレヴィに若干のイラつきを覚えながらそう言葉を返し、コーヒーカップに入った紅茶を一口のんだ。



「クラスに友達いねぇのかよ」



レヴィのその問いにルルアは飲んでいた紅茶を吹き出した。


「と、ととと友達くらいいるに決まってんでしょ!!」

「にしては動揺しまくりだな」



動揺を表に出しまくるルルアを見たレヴィは意地の悪い笑みを浮かべた。

そんなレヴィを見たセロンは“またか”とでも言うように小さくため息をつくと、後ろを振り返って、ソフィアがいる窓際の椅子に目をやった。
ソフィアは我関せずといった様子で読書に励んでいた。