ドロップアウト



「いや!本当にいるし!!




……………女の子のはいないけど」




ぼそっと出てきたルルアの本音。

それはレヴィの悪戯心をくすぐるのには十分すぎた。




「うはははは!!
ほらみろ、図星じゃねぇか!」



指を指して盛大に笑うレヴィを見て、短いルルアの限界に一瞬にして到達した。



「うっさい、黙れ!!!

そう言うあんたはどうなのよ!!」



「俺?

そんなんいるに決まってんだろ?
俺、クラスで超人気者だしー」



相変わらずルルアを小馬鹿にしたように言うレヴィ。



「うそつけ!
あんたが人気者なわけないじゃん!


ねえセロン!こいつクラスでどんな感じなの?

どうせレヴィだってあたしたちしか友達いないんでしょ!!」



そんな問をかけるルルアに対し、セロンは多少めんどくさそうな表情を浮かべつつもきちんと返答する。


「…レヴィはクラスのみんなと仲いいよ。他のクラスにも友達多いし。
レヴィはフレンドリーだから。


確かに口は悪いし馬鹿だしうるさいしすぐキレるし授業中寝てるし心狭いけど。」


 
「おいおいセロン…
珍しく長々と喋ると思ったら…

なんだよ
その悪口のオンパレード…」



「悪口じゃない、事実だから」



< 33 / 33 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

魔女の森
ソプラ/著

総文字数/5,979

ファンタジー19ページ

表紙を見る
綺麗な彼女はトゲを刺す
ソプラ/著

総文字数/4,854

ファンタジー11ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop