不登校児に気をつけろ
柳瀬くんは、まだペンを持っていて
私は柳瀬くんが持っていたペンを取ろうとしたら…
「………っ…!!」
柳瀬くんの手がいきなり私の手を掴み
私は驚いて、柳瀬くんを見た
「あっ…ご、ごめん…
び、びっくりしたよ〜、先生〜」
「わ、私の方が驚きました…っ!
急に手を掴んだから…」
柳瀬くんは、ハッとすると…
すぐに私を掴んでいた手を離し
驚いたと声をかけてきた
私もいきなりでビックリして
柳瀬くんが掴んでいた私の手をすぐに引いた
「………や、柳瀬くん…
け、ケーキ食べますか…?」
「あっ、うん…食べる…」
私は柳瀬くんの顔を見ず
ケーキを食べるかと聞いた
い、今…
柳瀬くんの顔を見れない…
たぶん顔真っ赤にしてると思うから…
柳瀬くんが触れた手が…
熱を持ったように熱かった
私は何故か、ドキドキしていて
柳瀬くんから離れようと思った
「ここで待っていてください…
お皿とフォークを持ってきます…」
「あっ…うん、ありがと…」
私と柳瀬くんは気まずい空気になり
私はその場に逃げ出すように、急いでキッチンに向かった
な、なに今の…
私、なんでドキドキしてるの…
柳瀬くんだよ…?
柳瀬くんは、私の大事な生徒だよ…?
そんな柳瀬くんに…
なんでドキドキしてるの…っ!!
私は自分の気持ちを落ち着かせようと
胸に手を当て深呼吸をした