365日、君を想う
最初は…
何てゆうか、変な人だと思った。
何かされるんじゃないかって、少し警戒したり。
だけど、
彼の纏う、どこか寂しくて、優しくて、…切ない。
まるで、夏の夜空みたいな雰囲気の人だと思った。
「…あたしは、小柳陽菜。あたしもこの近所に最近越してきたの」
聞かれたわけでもないのに、気づいたら口をついて出た言葉。
ねえ、隼人。
あたしは何を思ってたのかな。
あなたに、あたしを知ってほしかったのかな……。