365日、君を想う
「ふうん。陽菜…ね。」
何か確かめるように言うソイツ。
「いきなり呼び捨て?」
「いーじゃん。俺も隼人でいいし。てかお前、夜中にアイス食って、太るぞ。」
ムカッ
何コイツ!!!
妙に馴れ馴れしいし、デリカシーも無い!
やなやつ!
「余計なお世話だし!それに、今日誕生日だから特別!」
「誕生日?」
「そうよ。じゃ、あたし帰る。」
残り一口のアイスを食べ、袋をグシャリと丸めると、側にあったごみ箱に投げ捨てた。
そして立ち上がり、その…隼人に少し目線が近づいた。
ここでハッキリ、隼人の顔を見た。
茶色く染められた少し長めの髪。
切れ長の瞳に、薄い唇。
……カッコイイ……。