365日、君を想う
再会
その日は、胸に微妙な痛みを感じながら眠りについた。
―朝
ピピピピピ…
バンッッッ!!
目覚ましの音と鈍い衝撃音、それと同時に手の平にジリジリとした痛みが走った。
「イタタタ…」
手の平を摩りながらムクリと起き上がると、眼鏡をかけて洗面所に向かった。
歯を磨き、顔を洗って、コンタクトを付けて…。
それから少しメイクをして、コテで丁寧に髪を巻いて行く。
髪を巻き終えると、ハンガーに掛かった制服を見つめる。
相変わらず、この制服は可愛い…♪
ピンクのブラウスに、赤のリボン。それに赤いチェックのプリーツスカート。
ブラウス、リボン、スカートは、他にも水色と、ブラウスは白もある。
リボンはチェックの柄のとかあってとにかくめっちゃ可愛い!
カーディガンやベストも自由だし、ブレザーは終業式とかしか着なくていいし♪
制服で高校選んだ甲斐があったなと思う。
そんなことを考えながら、制服を着ると、全身鏡の前に立った。
「よしっ、完璧!」
…ちょっと寝不足かもだけど、今日も一日頑張ろう!
鏡の前で気合いを入れて、アパートを出た。