365日、君を想う


「夏美が思わせぶりなこと言ったんじゃないのー??」


えつみがニヤリと笑いながら言う。



「えぇーっ!なつはただ、何か暑いねって上着脱いだだけでえー…。なあんにもそんな態度取ってないよー」


頬を膨らませ、プリプリと怒った様子で堂々と言う夏美。



そのことばに私達二人は「なんてベタな…」と呟いて、また溜息をはいた。



あたしたちの呆れた様子に全く気づかず、夏美は「溜息つくと幸せ一個逃げるんだよー。知ってたー?」とか自慢げに話していた。





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