365日、君を想う
急いで横に振り向くと、ベンチのすぐ傍に男の子が立っていた。
たぶん、同じくらいの年頃だと思う。
暗くて顔がよく見えない。
「あの…?誰ですか?」
「ああ、俺、城田隼人。この近所に住んでんの。」
「…はあ」
これが、あたしと隼人の出会い。
本当に唐突に。
これは、偶然?
運命なのだろうか。
それとも、偶然を装った必然?
あたしは今も、運命を感じずにはいられないよ。
ねえ、隼人―――