幸せ行きのチケット
私にとって、人生のどんな時が楽しいと思えるかって聞かれたら…。

やっぱり、

『バイクで走ってる時。』

としか答えられないだろう。

ただ、学校では祐輔と亜由美とごく一部の男子(もちろんみんな走り屋。)しか知らない。

私にとって、みんなは裏切れない存在。

だから、例えうちらの事がばれたとしても誰も仲間の名前なんて言わない。

みんなそれぐらいいい奴なんだよ。

「俺はみんなを裏切らない。約束する。もちろんみんなも裏切れねぇよな?」

祐輔の言葉は今だに心に響いてる。

初めて会った時、ちゃんと約束したんだ。

あの時は、走り屋になるなんて夢にも思わなかった。

祐輔と会うまでは…。

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