幸せ行きのチケット
「祐輔。お待たせ〜。」

待ち合わせ場所に着き、いつものアホ彼氏を見つけた。

「おー友利。遅ぇぞ。今何時だと思ってんだー。」

「2時〜。午前の。」

祐輔はやっぱり見とれるほどカッコイイ。

なんでカッコイイっていう長所があるのに、アホっていう短所まであるのかな。

祐輔もお気に入りのバイクと共に来ていた。

じゃないと走り屋にはなれないしな。

「友利。お前、持ってきたか?」

「ん?何を?」

「亜由美。」

「あっ!!やばい。マジで亜由美忘れてた〜。」

亜由美と一緒に行くはずだったのに、亜由美向かえに行くの忘れちゃった。

「一旦戻るね、私。」

「その必要はないわよ、友利。」

も、もしやこの声は…。

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