幸せ行きのチケット
何気ない会話の中身は、亜由美とは違うありえない話題ばかり。

そりゃ、人それぞれ何か違うのはあたり前だけど。

愛ちゃんの場合、言ってることはなんとなく私としてはむかつくんだけど……。

それがなぜか許せるんだよなぁ〜。

愛ちゃんは自慢とかじゃなくて、本当のことを言ってるだけなんだし。

ちょっと面白い経験をさせてもらった〜。

いい感じに盛り上がってた時、ちょうど廊下を曲がった。

すぐに、祐輔が目に映り、他にも祐輔の前で楽しそうに笑っている女の子がいた。

亜由美か〜。

亜由美と祐輔は楽しそうに話している。

これぐらい日常茶飯事なのに、なぜか胸が少し痛かった。

だって亜由美は、恋する女の子のような目をしていたから。

祐輔だけを見つめて、ただ笑ってて……。

少し暗い顔をしたと思うと、また祐輔と話し出した。

次の瞬間、亜由美は祐輔を抱きしめていた。

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