Rose of Blood 【リメイク版】
優しく笑いかけるセリアルの瞳はどことなくシエルに似ていた。
愛嬌たっぷりで可愛らしいセリアル。憎めない人。
「ありがとう。 セリアルのおかげで少し自分に自信が持てたよ。」
シエルと一緒に居ると幸せ。けどふとした瞬間“私なんかが本当にシエルの傍にいてもいいのかな?”という思いに襲われる。それはシエルの立場や自信のなさからきているものだという事は分かっている。それでもシエルが隣で笑ってくれるならここに居る事を許されるのかな?とつい甘えた考え方をしてしまう。
暫くセリアルと楽しく話しをしていると、ドアがノックされた。セリアルが返事をするとドアが開き使用人の女性が姿を現した。
「お話し中の所申し訳ありません。 国王陛下がお呼びでございます。」
「え? 僕を?」
「はい。 セリアル様をお部屋までお呼びする様にとの事です。」
「……分かった。 ありがとう、直ぐ行くよ。」
使用人が出て行きドアが閉まると、セリアルは面倒くさそうな溜息を漏らした。
こんな溜息を漏らすなんて珍しい。
「ちょっと行ってくるけど、僕が戻ってくるまで絶対部屋に居てね!?」
必死な顔をするセリアル。つい笑ってしまった。
「戻ってくるまでここに居るよ。 だから私の事は気にせず行ってらっしゃい。」
セリアルが部屋から出て行くと、部屋の中は途端に静かになった。
愛嬌たっぷりで可愛らしいセリアル。憎めない人。
「ありがとう。 セリアルのおかげで少し自分に自信が持てたよ。」
シエルと一緒に居ると幸せ。けどふとした瞬間“私なんかが本当にシエルの傍にいてもいいのかな?”という思いに襲われる。それはシエルの立場や自信のなさからきているものだという事は分かっている。それでもシエルが隣で笑ってくれるならここに居る事を許されるのかな?とつい甘えた考え方をしてしまう。
暫くセリアルと楽しく話しをしていると、ドアがノックされた。セリアルが返事をするとドアが開き使用人の女性が姿を現した。
「お話し中の所申し訳ありません。 国王陛下がお呼びでございます。」
「え? 僕を?」
「はい。 セリアル様をお部屋までお呼びする様にとの事です。」
「……分かった。 ありがとう、直ぐ行くよ。」
使用人が出て行きドアが閉まると、セリアルは面倒くさそうな溜息を漏らした。
こんな溜息を漏らすなんて珍しい。
「ちょっと行ってくるけど、僕が戻ってくるまで絶対部屋に居てね!?」
必死な顔をするセリアル。つい笑ってしまった。
「戻ってくるまでここに居るよ。 だから私の事は気にせず行ってらっしゃい。」
セリアルが部屋から出て行くと、部屋の中は途端に静かになった。