Rose of Blood 【リメイク版】
◆第3話 心の距離
さっきから時計ばかりを見てしまう。座っていてもソワソワしてしまって、どうすればいいのか分からない。
シエルは身構える必要はないって言っていたけど、そんなの無理!緊張しすぎて色んなものが口から出そう。
それに女官長はオーラが見えるから、どんなに表情や態度を繕ってもばれちゃうんだろうな。私ダメなオーラだったらどうしよう……。
あれこれ考えているとドアがノックされ、心臓も肩もビクッと飛び跳ねた。
「ルカ様、失礼しても宜しいでしょうか?」
もうそんな時間!?
ラキの声に慌ててしまった。
大丈夫。落ち着いていこう。取りあえず数回大きく深呼吸した。
「どうぞ。」
緊張しながらドアを見ていたら、ラキと一緒に銀髪の綺麗な女性が部屋に入ってきた。
銀髪の方が女官長だよね?
銀髪を一つに結い上げ綺麗にまとめている女官長は、イメージとは違っていた。奥二重の目は切れ長で、見かけ30歳くらいに見える。
ヴァンパイアは見かけ年齢が恐ろしく若いと聞いたけど、見た目はもう少し年配な感じの人かと思っていた。
「ルカ様、お初にお目にかかります。 エメラルディア家で女官長を務めております、カナリアと申します。」
「初めまして。 柊 瑠花と申します。 宜しくお願いします。」
カナリアさんの立ち居振る舞いはとても優雅で、思わず見とれてしまった。けれど直ぐにハッとなり、慌てて頭を下げた。するとカナリアさんにクスリと笑われてしまった。
シエルは身構える必要はないって言っていたけど、そんなの無理!緊張しすぎて色んなものが口から出そう。
それに女官長はオーラが見えるから、どんなに表情や態度を繕ってもばれちゃうんだろうな。私ダメなオーラだったらどうしよう……。
あれこれ考えているとドアがノックされ、心臓も肩もビクッと飛び跳ねた。
「ルカ様、失礼しても宜しいでしょうか?」
もうそんな時間!?
ラキの声に慌ててしまった。
大丈夫。落ち着いていこう。取りあえず数回大きく深呼吸した。
「どうぞ。」
緊張しながらドアを見ていたら、ラキと一緒に銀髪の綺麗な女性が部屋に入ってきた。
銀髪の方が女官長だよね?
銀髪を一つに結い上げ綺麗にまとめている女官長は、イメージとは違っていた。奥二重の目は切れ長で、見かけ30歳くらいに見える。
ヴァンパイアは見かけ年齢が恐ろしく若いと聞いたけど、見た目はもう少し年配な感じの人かと思っていた。
「ルカ様、お初にお目にかかります。 エメラルディア家で女官長を務めております、カナリアと申します。」
「初めまして。 柊 瑠花と申します。 宜しくお願いします。」
カナリアさんの立ち居振る舞いはとても優雅で、思わず見とれてしまった。けれど直ぐにハッとなり、慌てて頭を下げた。するとカナリアさんにクスリと笑われてしまった。