COLORS 赤の章「この色を君に捧げる」
麻衣子は足がもつれそうになりながら、全力で走る。
会えるんだ!
1年ぶり、去年のクリスマス以来、やっと、拓哉に会えるんだ!!!
1年前のクリスマス。
麻衣子と拓哉は二人がよくデートした公園の並木道前で待ち合わせていた。
「拓哉、遅いなぁ」
待ち合わせになかなか現れない拓哉に麻衣子はイライラしながら周りを見回す。
携帯を鳴らしても全く出る様子はない。
フっと並木道に目をやると、拓哉が歩いているのが見えた。
「たく・・・や」
なに?あの人・・・。
拓哉は若い女性と腕を組んで並木道のずっと奥まで歩いていく。
あの女の人、誰?
赤いコート着てた。
拓哉の好きな赤の似合う女性・・・。
麻衣子は降りしきる雪の中、ただ二人の後姿をぼんやりと見つめる。
会えるんだ!
1年ぶり、去年のクリスマス以来、やっと、拓哉に会えるんだ!!!
1年前のクリスマス。
麻衣子と拓哉は二人がよくデートした公園の並木道前で待ち合わせていた。
「拓哉、遅いなぁ」
待ち合わせになかなか現れない拓哉に麻衣子はイライラしながら周りを見回す。
携帯を鳴らしても全く出る様子はない。
フっと並木道に目をやると、拓哉が歩いているのが見えた。
「たく・・・や」
なに?あの人・・・。
拓哉は若い女性と腕を組んで並木道のずっと奥まで歩いていく。
あの女の人、誰?
赤いコート着てた。
拓哉の好きな赤の似合う女性・・・。
麻衣子は降りしきる雪の中、ただ二人の後姿をぼんやりと見つめる。