溺愛オオカミくんと秘密の同居。
そう思い立った瞬間パシッ、と掴まれた腕。
「どうかした、水無瀬くん?」
「どこ、行くの?」
私は立って、水無瀬くんは寝てる状況だから必然的に水無瀬くんは、上目使いになる。
……それは、可愛いのほか何もなくて。
私の心臓をさらに忙しくした。
「どこって……お粥片付けようと思って」
「今、良いじゃん」
「タオルは……?濡らさないといけないよ?」
「そんなの要らない。三浦が、傍に居てくれれば。」