溺愛オオカミくんと秘密の同居。
試しに熱を計って貰ったんだけど、[36.
7]と、平熱になってるようだし……。
うーん、……あ!!もしかして、この部屋が暑いから?
「水無瀬くん、暑い?大丈夫?」
「暑くねーから。」
暑くないんだったら、もう分かんないや。
でも、熱ひいて良かったぁ。
なんて、そんな事を思っていると、
「……看病、してくれたんだよな。……さんきゅ」
水無瀬くんは、口元に小さな弧を作りながらそう言った。
……やっぱり今日の水無瀬くんは、私の心臓を忙しくさせる天才だ。