溺愛オオカミくんと秘密の同居。
少なからずあの時の俺は、華湖の一番だって思ってた。
だけど、華湖から彼氏が出来たって聞いた時どうすれば良いか分からなかった。
今からでも奪ってやろうとか思ったけど、水無瀬の話をする時、いつも笑顔なんだ。
悔しいけど、俺、華湖の笑顔が見れたら良いと思って自分の気持ちに蓋をした。
だけど、いつからか華湖は、楽しそうに水無瀬の話をしなくなった。
……お前が、華湖に冷たくし始めた時から。
どんな事情があったか知らねーが、許せないって思ったし、奪ってやろうと思った。
俺だったら、ずっと笑わせてやるってな。
だけど、昨日俺、最低な事をした。
お前に嫉妬して。自分の感情だけぶつけて。情けねーよな。
だから、俺にはもう華湖の傍にいる資格はない。」