溺愛オオカミくんと秘密の同居。
新……。そんな事、思ってたの。
水無瀬くんに冷たくされて、落ち込んでいるとき、慰めてくれたのは新だったよ
ね。
新……ちゃんと話したいよ。
ありがとうって伝えたいよ。
「情けなくねーんじゃねーの。
好きだから、嫉妬もするし余裕もなくなる。当たり前の事だと思う。
それに、お前すげーと思うけど。少なからず俺には、好きな女の為に自分の気持ちに蓋をする事は、出来ない」
すると、新はふっと笑い、
「水無瀬のくせに」
そう一言言った。