溺愛オオカミくんと秘密の同居。
「全部、聞いてたのか?」
新の問いかけに私は、首を縦に頷く。
「……昨日は、ごめん。怖かったよな。嫌われて当然の事をした。俺、お前の事になるとセーブ効かねーんだよ」
苦しそうに左手で髪をくしゃりとする新。
「怖かった、けど。嫌いにはならなかった。新の気持ち知らないで色々無神経な事言ってた事あったと思う。……ごめんね」
私が、そう言うと新は首をゆっくり横に振ってくれた
「なぁ、華湖。今日で初恋に終止符打つから聞いてくれるか?」