溺愛オオカミくんと秘密の同居。
水無瀬くんは、それだけ言うと私の叩いている手を掴み触れるだけのキスをした。
「う、嘘つき……!ずっと冷たかったくせに……!他に好きな人が居たんでしょ!?」
「……冷たくしてたのは、ごめん。
でも、他に好きな女なんていねーよ」
「とぼけないでよ!私、見たんだから。
別れたあの日、水無瀬くんが綺麗な女の人と歩いている所を」
私がそう言うと水無瀬くんは、思い当たる事があったようで、
「穂乃加(ほのか)の事か?」