溺愛オオカミくんと秘密の同居。
聞き取れるか、聞き取れないかギリギリの声だったけど私には鮮明に聞こえた。
「だから、言えるわけねーだろが」
頬を赤くさせながら、そう言う水無瀬くんが可愛いな、なんて思ってしまった。
って事は、全部私の勘違いだったんだ。
すると、水無瀬くんは私の手を取ってぎゅと握りしめた。
「好きだから、冷たくしてしまったんだ。不器用でごめん。
素直になれなくてごめん。
今日からちゃんと気持ち伝えるから。
……好きだよ、三浦」
「……っ!」