溺愛オオカミくんと秘密の同居。
溺愛オオカミくんと秘密の同居。
「あっつーい」
洗濯物を干している最中、セミの大迷惑な大合唱が色々な所から聞こえて余計に暑く感じてしまう。
私達は3年生になり今、夏休みが半分終わった所。
相変わらず真琴くんとは、仲良くしています!
最後に残ったタオルを干し網戸だけ閉めると丁度タイミングを見計らったかのようにスマホが揺れだした。
表示されている名前は、__お母さん。
嫌な予感しかしない。私は、震える指で通話のボタンをタップした。
「も、しもし……?」
「華湖?久しぶり~!元気だった?」
「う、ん…。元気だよ……」
お母さんとは、結構頻繁に連絡をとっていたけどここ1ヵ月は連絡をしていなかった。