溺愛オオカミくんと秘密の同居。
*
「ただいま~!」
チャイムが鳴ったので玄関の扉を開けると、お母さんに突然抱きしめられた。
久しぶりに感じるお母さんの温もりと匂い。安心するな。
しばらく抱きしめあった後、お母さんは私から離れると、
「真琴くん、ありがとね」
「あ……。いえ、全然。お世話になったのは、僕ですから」
真琴くんが、そう言うとお母さんは優しく微笑んでいた。
「じゃあ、片付けは後にして先ご飯食べちゃいましょう!」