溺愛オオカミくんと秘密の同居。
真琴くんは、そう言うと立ち上がり深いおじきをした。
なに、それ……。なに、かっこいい事しちゃってるの?
プロポーズ、みたいじゃん。
嬉しくて涙が溢れちゃうよ……。
私は、頬につたる涙を手の甲で拭き払うと真琴くんと同じように立ち上がり、
「私からもお願い……!」
すると、フッという笑いが聞こえおそるおそる顔を上げてみると、優しく微笑んでいるお母さん。
「華湖。良かったわね。真琴くんみたいな素敵な男の子と出会えて」