溺愛オオカミくんと秘密の同居。
「それと、これ。良かったら、食べて」
そう言って、緑のストライプ柄のお弁当の包みを渡した。
ちなみに、私のは、ピンク色だ。なんて、そんな事を考えていた時、
「は?いらねぇし。なんで、朝も昼も不味い料理、食べなきゃいけねーの。つーか、その前にそんな弁当持って行ったら、他の奴らに、バカにされる」
吐きすてるように、そう言われてしまった。
私は、さっと、両手を後ろに隠す。
……そうだよね。美味しくないよね、このご飯。
…もしかしたら、受け取って貰えるなんて思って、私バカみたい。恥ずかしい。