溺愛オオカミくんと秘密の同居。
「ありがとう、百合」
「どう致しまして。すっごく可愛いよ、華湖」
自分のはちまきをつけながら、そんな事を言ってくれる百合。
百合の方が、可愛いよ。と心の中で言い二人で教室を飛び出した。
グラウンドに着くと、すぐに開会式が始まる。
あっつー。やっぱり、外は暑いなぁ。そんな事を思いながら長い校長先生の話を聞いていた。
「怪我のないように気をつけて、精一杯競技に取り組みましょう」