溺愛オオカミくんと秘密の同居。
「水無瀬くん~!頑張ってー!」
そんな声が仲間からは、もちろん。敵からもそんな声が飛び交う。
チクンと痛む心臓。そりゃそうだよね。水無瀬くん、かっこいいもん。
「位置について、よーい」
ドンッというピストルの音で、一斉に走り出した。
だけど、やっぱり水無瀬くんが一番速くて、お題が書いてある紙を拾って中を見ている。
お題、なんだったのかな?そんな事を思っていると、水無瀬くんが、私たちが居る黄団のテントに迷いなく近付いてきた。