溺愛オオカミくんと秘密の同居。
水無瀬くんは、私の唇に人差し指をおいて、言葉を遮った。
「待って……。こっから先は、俺に言わせて」
そう言った水無瀬くんの顔は、ほんのり赤くて……。
ちょっぴり可愛いな、と思ってしまった。
「好きです。俺と付き合って下さい。」
風が吹いて、長い髪が自分の顔にかかる。
「はい!」
その日から、私は、水無瀬くんの彼女になった。
毎日、一緒に帰って。気まぐれで、私の家に来てくれて、一緒に学校に行ったり。