溺愛オオカミくんと秘密の同居。
競技が、終わりテントに戻って来る百合。
「あー!!悔しい……でも、力いっぱい出しきったから、後悔はないかな?」
「うん、とっても速かったよ」
「ありがとう、ほら水無瀬くんが出るよ」
百合の言葉でグラウンドに目をやると、もう最初の人が位置に着いていた。
そして、10分位前に聞いたピストルの音がまた辺りに響いた。
どうやら、皆走る速さは同じ位のようでほとんど団子状態。
2走者目にバトンを渡す時、私達のクラスは、バトンを落としてしまった。