夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)
「倉庫。
遠方ですか?」
宗雅は“倉庫”の単語から郊外にある倉庫業者に預けているのかと想像した。
「いえ、1階です」
それって、階下だよな。
ここは2階だ。
このプロジェクトが歓迎されていないものだとは知っている。
でも一応、我々は良くしようと思って来ているわけで。
年下に思える女子の、あからさまになめられた態度に、かちんときた。
にっこりと黒い笑いを浮かべる。
「じゃあ、行きましょう」
「わかりました」
碧は表情を変えずに金庫から鍵をとると、階段へと歩き出した。