夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)
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届いているメールを見て、げんなりした。
昨晩、会議室で案内をされた秘書の武下だ。
ランチに行きませんか?・・・行きたくない。
でも口止めしないとな。
気が進まないまま、待ち合わせの西門に行く。
職員の人通りが多いのに、さらに失敗した気になる。
しかも中々、メールをよこした本人が現れない。
学生までちらちら見ていく。
宗雅は武下が現れる前に、碧の姿を見つけた。
財布のみ片手に持っている所を見ると、コンビニに買い出しだろうか。
「橘樹さん」
気づいていないのか、振りなのか、素通りしようとするのに呼び止める。
宗雅に無表情な顔を向けると、軽く会釈をしてそのまま行こうとしている。